「リーンの翼」 第1話「招かれざるもの」感想文 ガラマニ作

第1話始まった!05/12/10(土)

こんばんは、ガラリアさんのいないバイストン・ウェルに用はないガラマニです。バイストン・ウェル物語の新作アニメ「リーンの翼」は、こんな俺にとって「招かれざるもの」であり、また、製作側にとって、俺の感想文などは「招かれざるもの」なのかなー、なーんて、ずぇんずぇん思わずに、けっこうワクワクして見ました(ワクワクして見たんかぃいっ)。

えーと。良かったですよ。いや、素晴らしかったですよ。これはいけます。惹き込まれました。いきなりのタイトルコール

「 リ ー ン の 翼 ぁ ッ」

のデカ文字を、パソコンのモニタで見た瞬間、さてどんな主題歌が流れてくるだろうかと、期待しました。なにしろ、中学生だった俺の、ハート鷲掴みにした、最初のバイストン・ウェル物語「聖戦士ダンバイン」のオープニング主題歌は、アニメ史上に燦然と輝く名曲ですからね。「リーンの翼」にも、期待しますよ。ワクワク。

でも。

オープニングに、歌が、なかったの。しょんぼり。ま、いいか。終わりの歌に期待しよう。

いきなり始まるストーリー、いきなり畳み掛ける、やらしーシーン連発。やらしーと言いますのは、いかにも富野演出だなぁという意味です。相変わらずだなぁ、こういう第1話の作り方。状況説明を、言葉ではなく、絵で見せる。これは上手い。

一方、セリフ回しがさ、富野作品に慣れてる人でなきゃ、ほとんど意味不明。早口で、専門用語を連発すんの。これを「富野節」と呼びます。いきなり「おーらちから」「せいせんし」って聞いて、こうした用語にビビビと来る、俺みたいな人種にとっては心地良いけれど、まったく初見の人にとっては、どうなんだろう、これ?

ただ俺は、アニメ「聖戦士ダンバイン」は、よく知ってますが、小説「リーンの翼」は未読なので、迫水真次郎とアマルガンの関係などの、予備知識はありません。そういう意味では、アニメ「リーンの翼」が、バイストン・ウェル物語の初見だという人に、俺は、少しは近い見方が、出来るのかもしれません。こういう見地で書いていく、アニメ「リーンの翼」感想文が、この世界にあってもよかろうて。

主人公は、金髪の、わりかしイケメンだな。つーか、随分、平坦な顔だな。「聖戦士ダンバイン」湖川友謙・ビーボオー作画の、セル一枚で魅せられる凹凸のはっきりしたキャラデザの、圧倒的な迫力、あの凄さの、片鱗だに無い、薄っぺらいキャラデザだなぁ。ジブリの駄作の方みたいな、こんなつまらん顔のキャラで、バイストン・ウェルやんないでくんないかなぁ。←ものすごく遠慮した表現

名前は、えーと。エイコサドコサヘキサエン酸、じゃなかった、エイサップ鈴木さんという子らすぃ。おばさんが出てきて、「エイサップ!エイサップ!」って呼んでる。なに、このおばさん?と思ったら、エイサップのお母さん、敏子さんでした。息子は、エロ事件なんかには、いや、テロ事件なんかには、関係ないザマス!と、エイサップの顔をひねり上げる母親。出た。主人公の母、横暴のパターン。座間チヨさんを彷彿とさせられます。エイコーラの、いや、エイサップのお父さんは米軍の将校か。仕事熱心で、家庭(=妻)を疎んじるお父さん。しかし富野監督は、こういう夫婦像がお好きなのだなぁ。座間家や、カミーユんちと同じパターンだねこりゃ。

エイサップの友達2人、矢藩朗利(やはんろうり)さん、金本さんも、やたらとイケメンだな。俺が「イケメン」と言う場合、「オットコマエではない」という意味なのさ。つまり惹かれないのさ。あぁ…こいつらに比べたら、バーンやトッドはなんてオットコマエなんだろう…金本さんなんて、臙脂色の長袖の上に、半袖のワイシャツ着て、ネクタイ締めてますけど、こーゆーファッションが、最近はイケてるんでしか?あのね。流行を追った服を、キャラに着せると、すぐ「古く」なりますよ。オリジナルな服を、自分でデザインして着せれば、何十年経っても「新しい」のです。ダンバインの服装デザインがそうです。湖川キャラは、地上人だって、その時代の流行の服を、軽々しく着てはいません。全員が「湖川ブランド」の服です。

このキャラ絵は俺、とことん好きませんが、背景画(=美術)は、素晴らしいです。白と青とオレンジ色の、混ざり合った空のいろが、絵的には、一番印象的でした。さすが、美術は、ダンバインの池田繁美さんだもん。…なにがなんでも「聖戦士ダンバイン」の方がイイと言ってるんじゃない、古い方に固執しているんじゃないですよ。画力が段違いだと言っているんです。

海面が割れて、バイストン・ウェルの艦船と、リュクス・サコミズ王女が登場。
リュクス、喋りすぎ。彼女の、テンパったべしゃりが、それはもう、一方的に喋り続ける発声の一定さが、シーラ・ラパーナさんを彷彿とさせ、なかなかイイです。これは誉め言葉ですよ。いかにも富野バイストン・ウェルらしいという意味です。こーゆー、自分勝手を主人公に押し付ける、ヘンな服着たヘンな髪型で棒読みの女の子が出てくると、あぁ、バイストン・ウェルだなぁと感じます。

リュ「手伝ってくれるな、エイサップ鈴木!」

出た。名前・苗字までぜんぶいちいち呼ぶのパターン。これも富野節の代表例。お話しの解説は、めんどくさいので、俺の感想文では省きます。自衛隊と米軍、対立するバイストン・ウェル軍2つに、巻き込まれていく主人公エイサップと、テロ犯の友人2人か…相変わらずの畳み掛け演出は、見事だ…だが、しかし。

番組は、コマーシャル無しの30分。スピーディーな展開なのに、「まだかな」「そろそろ出るかな」と、待ち続けていても、なかなか出て来ない、あるもの。

そう、それは。

オーラ・バトラーは?ねえ、ABは、まだ、出ないのぉ?

オーラ・バトラーはさぁ、俺でなくとも、今日の放送を楽しみにしていた人種、みぃんなが、一番注目してると思うんだけど、これが、なかなか出ない。オーラバトルシップは、わりかしかっこいいと思ったけど(基本デザインの、俺が好きじゃない面を、美術の技量がカバーしてくれた感じ)、でも、肝心なオーラ・バトラーはぁ?

あ、出た。オーラ、バト、ラー  …か?え、これ?

なんか、女戦士さんたちに、「世話」されてますが…フー、コー、フー、コーって、息してますけど。息?女戦士さんが、「この子、初めて地上に出て、怖がってるんだわっ」みたいなセリフを吐いてましたが。

あの。なんですかこのオーラ・バトラー、は?まるで、

巨神兵 みたいなんですけどッ!?(怒)

キャラ顔が、ジブリの腐ったような奴らだけなら、まだいいが(よくないが)、よりによって、肝心かなめの、オーラ・バトラーが、巨神兵って、なんですッ!

ええい、こんなオーラ・バトラーは、「なぎ払え!」(怒)

んで、オーラロード開いて、例の女声コーラスで、昆布ビロビロで、透過光キラキラで、赤ちゃんとか、色んなヘンなキャラとかが、オーラロードん中で見えて、エイサップがビックリして、

第1話、終わりッ。

オーラ・バトラー戦、無し!

しかもエンディング、えいごの歌。みんなで歌えない。

・・・・・・・・・・・・・・・

あ、あのねぇ…これは、これで、いいですよ。本当に、良い作品です。次も見てみようと思います。でも、何回も見たいとは思いません。(この感想文のため、セリフ拾うために見直すのもめんどくさい)キャラデザはともかく、画質には隙が無いし、動きもいいし、声優さんたちも生き生きしてますし、なにより、カット割りの切り口の鋭さに、俺が愛した富野演出が健在である事を感じて、すごく嬉しかったです。

でも、あんのオーラ・バトラーの扱いには、ガッカリです!

「聖戦士ダンバイン」はね、オーラマシンってのはね…あ゛ーッ!有機質的と無機質的の、絶妙なバランスこそが、命なんです。オーラマシンが、他のロボットアニメと全然違う点は、聖戦士が搭乗する事で「生き物」と化す「機械」である点なんです。硬質な装甲が放散する、麟のたゆたう光りが美しいのです。スピード感あふるる戦闘シーンにこそ、我々は、血わき肉躍らせたんです。搭乗するパイロットに感情移入して戦闘シーンを見るから、マシンが「生き物」のように動くから、でも剣と剣がぶつかり合う「キン!キン!」という感触は、機械の持つ硬質感だから…これらの、異質なもののハーモニーにこそ、オーラ・バトラー戦の真価、ひいてはバイストン・ウェル物語の真価があるのです!

…そんなAB戦が、第1話にまったく無くて、巨神兵扱い だったのに、もう、いきなり、げんなりしちゃったガラマニです。あぁ、ダンバインの第1話はねぇ、これに比べたら、「神」ですよ、あ゛っったく。

05/12/10 配信日に更新

リーンの翼第1話感想文への感想文はこちらへ

第2話「ホウジョウの王」感想文へ

リーンの翼コォナァもくじへ戻る

ガラリアさん好き好き病トップへ戻る