「新選組!」オッコトマエ・グランプリ

男性キャラの誰に、心揺り動かされたか by俺で決めたらこうなった。

順位 役名(俳優) 理由
第1位 山南敬助(堺雅人) ニヤニヤしてたから
第2位 芹沢鴨(佐藤浩市) ぜんぶかっこいいから
第3位 斉藤一(オダギリジョー) 発声以外ぜんぶかっこいいから
第4位 新見錦(相島一之) エロいから
第5位 松平容保(筒井道隆) 棒読みだから


◆1位の山南さん。これはもぉ不動。俺のみならず、今年度、日本中が、山南旋風に席巻されたことは言うまでもない。

山南さんというキャラの凄さは、美男子だからとか、知性的だからとか、それはその通りなのだが、そういった表面的な特徴を指すだけでは、表現出来ない。

ひとことで言うと、彼の凄さとは「個性」だ。

「個性」って、軽々しく使われることの多い言葉だが、
凡そ創造に携わる者にとって、「個性」ほど、難しいものはない。
俳優・堺雅人氏は、この最も難しい「個性」を創り上げた偉大な人物だ。

堺氏演ずる山南敬助は、この世で1人しかいないし、今年度の大河にしか、いなかった。(=堺氏が別の年齢なら、この山南は演じられなかった。)堺氏個人を指す「個性」でもあり、2004年という時期にしか、為しえなかった演技という意味で、唯一無二の「個性」なのだ。

俺は、つぶやき過去【3】で、「友の死」を「閃光のガラリア」に例えたが、ガラリアさんの、かけがえの無さに通ずるものが、山南さんには、ある。

ガラリア・ニャムヒーも、1983年時の西城美希さんと製作陣にしか、為しえなかったキャラであり、本編1〜18話中のガラリア・ニャムヒーでなければ、ガラリア・ニャムヒーではない。
(OVA総集編やゲームのガラリアは、少なくとも俺が愛するガラリアさんとは別人だ。)
そんな彼女と同様に、奇跡のひと。それが山南さんなのだ。

◆さて、1位山南は不動なのだが、2位以下が、微妙なんである。男ぽくて、もろ好みぃ〜♪なのは、鴨なのだが、キャラとしての山南さん(存在感、稀有さなど)を制することは、さしもの鴨でも、敵わなかった。なので2位。

でも、身近にいたなら、恋してしまうのは、穏やかな30男・山南さんよりも、ワイルドな40男・鴨の方だと思う。

◆3位は、斉藤さん。

容姿のハンサムすぎさに加え、殺陣のかっこよさに、心臓鷲掴みにされた。

でも…

発声は、最終回まで、成長せんかったのが、唯一、惜しいのぉ…いい台詞言うシーンほど、「オダギリ、ちゃんと言えるかな」って、ハラハラして見てたよ。ハラハラさせんなよ。

◆4位の錦たんは、俺、リアルにやっちゃいたいです。はい。
と、思わせられる=親近感がある=ものすごい美男子ではないから。

◆5位のかたもり公は、全然、好みの男子ではないのだが(ないのか)、

棒読み萌えの気持ちが理解出来るようになった記念杯で、ランク入りを果たした。
↑リンク先は、長年理解出来なかった某棒読みアニメキャラ雑考です

◆さて続いては、主だったキャラへの想いなんぞを。

近藤勇(香取慎吾)

「みんなそれなりにありがとう!」

美雪太夫を囲ったことが奥さんにバレそうになり、誤魔化そうと奮戦してくれた皆へのひとこと。

「新選組!」のストーリーは、最初から最後まで、主人公、近藤勇の目線で描かれた。

香取の近藤は、従来の、近藤勇のイメージとは、大きく異なっていた。
ステレオタイプな近藤勇は、「今宵の小鉄はに飢えておるわ…」の名台詞の通り、邪魔する奴はぁ〜、ハイ!ぐっさぐさ。な、剣の使い手であった。

そこへ持ってきて、香取の近藤は、
田舎者で、純朴で。素直な、優しいコだった。
タドタドしゃべりがいつまでも抜けないコだった。
他人のことばかりを気にしているコだった。

自分のことより、人の心配を、してばかりの近藤勇。

その態度は、第1話から最終回まで、変わることはなかった。

では、近藤は、なよなよしてて、周囲に流されていたのかと言ったら、ぜんっぜん、違うのだ。

彼は、誰よりも武士らしい武士になるべく、ずっと、黙って、努力していた。

他人のことを、思いやりながら、常に己の道を探求する姿には、孤独と闘う男の、つまり男性的なるものの、真(まこと)の美しさを感じた。

「新選組!」という番組全体には、従来の大河には、見られなかった、いまどきの若者テイストや、コミカル描写といった、現代的要素が、ふんだんに盛り込まれていたのに対して、

主人公・近藤勇の男性像は、古き良き時代の、日本男児の鑑であったことに、最終回を見終わった今、改めて驚かされるのだ。

最近、こういうがいなくなったと、つくづく思う今日このごろ、若い視聴者が、キャーキャー見ているこの番組の、肝心かなめの主人公が、かつて日本人が、男の美徳と呼んだ全ての要素を持つだったのだ。ここで言うとは、武士道と言い替えて差し支えない。

勇は、辛いことがあっても、我慢した。
勇は、自分が辛くても、他人の辛さの方を心配した。
勇は、恩義あるお上のために、身命を賭して働いた。

こんな近藤の、
仕事熱心なこと、学問熱心なこと、
礼節を重んじること、言葉遣いに隙のないこと、
義に厚いこと、
死する瞬間まで「態度」を失わないことに、いたく感じ入った。
これら、日本人の美徳を、人間性の善なる資質の素晴らしさを、この番組は、切々と訴えていたと思う。

こういった的描写(武士道)は、従来の大河では、特に着目する点ではなかった。そういう演技が出来て「当たり前」な、ベテラン役者がやっても、(武士らしい)であることが、際立った美徳だとは感じないからだ。ところが、香取慎吾だもんだから、「勇はなんてエライんだろう」と、ひしひし思わされる…という罠にはまった。

百姓上がりの田舎者だけが、維新に際して、最後の一兵となるまで、武士道を貫いた。無骨と呼ぶなら呼ぶがよい。歴史の潮流に逆行する馬鹿が、い・つ・も、いるのが、歴史なんだもの。と、いうことを、この新しい歴史劇が、啓蒙してくれたとも言える。

…ちっくしょう、この番組、どこをとっても隙がねぇよ!素晴らしすぎるよ、三谷氏。

土方歳三(山本耕史)

「かっちゃん、後ろだ!」

池田屋でのひとこと。

ヌッツォの主題歌中、配役テロップで、土方より沖田が、先に表示されるのが、解せなかったなあ。副主人公は、間違いなく土方なのに。

第1話。ヤマコー演ずる土方歳三が、画面に出るやいなや、俺んちはじめ、日本全国津々浦々のお茶の間から、
「この土方は、写真とそっくりだ!ホンモノの土方だぁーッ」
という歓声があがった。

このホンモノ感は、終盤、洋装の土方が登場するや、揺ぎ無いものとなった。

新選組ものの劇には、ジンクス?みたいなものがある。
土方歳三役の俳優に、ホンモノの「霊」が憑依するのだ。
「新選組血風録」の栗塚旭氏がそうであったように。
俺は唯物論者なので、「霊」はいないと思っている。これはあくまで例え話しである。
で、あるが、ヤマコーには、確かに、ひじかたとしぞうの霊が降臨していたと断言しよう。

ヤマコーに、本格的に霊が宿り出したのは、芹沢鴨暗殺の後、池田屋の前頃だったと見ている。
鬼の副長と化していく過程で、ヤマコーはもはや、ヤマコーではなく、土方歳三その人になっていった。

TVの、トシの表情に、尋常でないリアリティを見た刹那、俺は、「あ、今、霊が来た…」と感じ、畏怖の念すら憶えた。その時トシは、泣いていた。怒っていた。笑っていた。すべてがトシであった。ヤマコーがトシを演じているのではなくて、彼がトシだったのだ。

つまり土方歳三の霊とは、俳優・山本耕史氏の、役への、類稀な熱情が生み出す、芸術的霊感なのである。その類稀さを、我々は霊と呼ぶのだ。

これを一年間、見せてもらった我々は、至極、幸せだ。
そして、ヤマコー本人は、もっと、幸せだろうと思う。

いかん…泣きそうだ。

沖田総司(藤原竜也)

「見てわからない?稽古中!」

病身を隠すため、わざと、ひでちゃんを遠ざけようと、冷たくしたときのひとこと。

この台詞、好きなんだよなぁ。いかん、泣きそうだ。

藤原竜也は、天才だ、という評判を聞いていただけで、チャンと見たことのなかった俺。沖田を見て、本当の天才ってこういう人を言うんだなぁと、驚愕した。

第1話から最終回まで通して見ると、よくわかる。髪型とメイクの変遷にも注目だ。

前半、少年・沖田の、ガキっぽさの、イライラすることと言ったらもう。ビンタ喰らわしたい。ウヒャウヒャ笑うな、このクソガキ。

中盤、労咳にかかり、自分の寿命を悟る。ここから最終回まで、怒涛の「人間的成長」である。
次第に、衰弱しながらの「成長」なんである。
痛々しさと、潔さに、心打たれない者はいないだろう。

これを演じた藤原氏の才能、筆舌に尽くしがたいものがある。

列挙すればキリが無いが、特出していた才能は、やはり発声法であった。
少年期の、あどけないウヒャウヒャ喋りは、ウヒャウヒャが完璧だからこそ、俺はムカつかされたのだ。そんなウヒャウヒャが、中盤以降一気に、病魔に蝕まれていくからこそ、俺は悲しんだのだ。

画面の見えない所で、咳き込んでるのを隠そうとしている沖田。
TVに映ってなくて、ちっちゃい咳しか聞こえないのに、この存在感だ。

そして「見てわからない?稽古中!」と、強がりを言う時には、沖田が、
心引き裂かれる苦しみに耐えているのが、伝わってくる。
凄い。凄すぎる。天才、のひとことに尽きる。

天才だ。藤原氏。(関係ないが、藤原氏って書くとフジワラ氏族みたいだね)貴方は天才だ。
発声は役者の命なのだなぁ。…オダギリは見習うように。ゲホ、ゲホンッゲホン

◆もっともっと、名台詞を。ただしぜんぶ、俺記憶なので、正確ではないです。または、長い台詞は、要約したりもしてます。

芹沢鴨(佐藤浩市)

「尽忠報国の志、あっぱれなり!」

桜田門外の変へひとこと。

「じんちゅうほうこくのし」の「し」は、
士=行った人物 と表記するか、
志=そのこころざし と表記するか、約2秒迷ったが、後者にした。

「おめえも運が悪いな。今夜の俺は、すこぶる機嫌が悪いんでぇ!」

商家の蔵を焼いてひとこと。

「弔問に来る時ぁなあ、羽織ぐれぇ着て来るもんだ。
それが
ニッポンの礼儀ってもんじゃぁねぇのかい!」

ゲンズイにひとこと。

ニッポンの礼儀が守れない奴は、みんな、鴨に叱ってもらえ。

新見錦(相島一之)

「芹沢さんも、バカだよな〜。俺の次は、自分だってのに。山南ぃ!向こうで…待ってるぜ。」

切腹前のひとこと。

かつて相島氏に、ここまで、萌え〜な婦女子が繁殖したことがあっただろうか、いやない。俺もにわかにファンになったクチ。エロい。渋くてとってもエロいです。錦たん。

山南敬助(堺雅人)

「採用ぉーです!」ニヤニヤ

勘定方試験、合格者へのひとこと。

「土方くぅんー、それはどうだろぉか?法度が出来る前まで遡って罪とするのは、いささか無理がある」ニヤニヤ

新見錦を追い詰めるひとこと。

だろぉ部分が、特にムカつき、いや山南さんらしいです。

「沖田くん…今だ…」…まだニヤニヤ

切腹しながら、最後のひとこと。

ニヤニヤ

常に。ニヤニヤ。

「もう、あの笑顔に会えない。」

って、「友の死」放送直前の番宣で言ってたNHKアナは誰ですか。前へ出なさい。あんた…あんた、エエ人や。あんたの言い方で早や、泣いちゃったじゃないかぁああ

斉藤一(オダギリジョー)

とっておけ。新選組は、あんたが作ったんだ。とっておけ。

名簿を焼かずに持っていたとしぞうにひとこと。

俺が一番、ハラハラして見てたシーン。
せっかくいい台詞もらったのにあんた…なんてボソボソ喋りなの…(汗
耳の遠いお年寄りにゃー聞き取れないぞ。しかも、

とっておけ。」部分、平坦すぎ。抑揚無さすぎ。

ある意味、○ーラ・ラパー○越えてんよ。オダギリ。

井上源三郎(小林隆)

「この歳で恋をしました。これって罪でしょうか。」

美雪太夫の恋人のフリをしようとしてひとこと。

源さん、ずっと試衛館メムバの為に、ありがとうね。

島田魁(照英)

「俺、近藤さん好きだよ。でも、芹沢さんを斬ったのは、よくねえ。俺たちを騙していたのは、もっとよくねえ!」

鴨暗殺の真相を知り、勇へのひとこと。

島田さんは、ガラマニ県大垣市出身ということで、親近感あります。この台詞は、いっとう好き。

原田左之助(山本太郎)

「好きなおなごは、小柄でおちゃめ。」

初登場時の自己紹介。

俺はその条件にピッタシなのだが、いかんせん、俺が原田を好みでないのだ。だからどうしたと言われても困るが。

永倉新八(山口智充)

「俺の女房を斬ったのは、おまえらか。」

薩摩兵に好きな女を殺されて、心底の怒りのひとこと。

彼女は、永倉の、知人の未亡人なのに、恋してはいたけど、彼女が断末魔に呼んだのは、死んだ夫の名だったのに、「俺の女房」と言った。永倉、あんたも、本当のだよ。

えー、あと、永倉さんは、ウチの母の、「新選組!」オットコマエ第1位だそうです。

オウム(オウム。声:山口智充)

「アホウ。オマエ、シヌデ。」

そんな母に、鴨にこう言ったオウムの声は、永倉さんの人だと教えたら、喜んでました。

お梅(鈴木京香)

「先様が留守やったからって、それでのこのこ帰って来るやなんて。ガキの使いやあらしまへんか〜」

京女が、京言葉で、東男(あずまおとこ)鴨を焚き付けるひとこと。

絶世の美女とは、お梅さんのことだね。さんざん、鴨と壬生浪士組を翻弄しておきながら、最後は鴨と一緒に死ぬ道を選んだ。寸時もためらうことなく。こうなることを、わかっていたんだね。

鴨を、愛していたんだね。

あんた、本当にいい女だったよ。

八木ひで(吹石一恵)

「新選組ぃー!長いこと、ありがとうなあ!
沖田はん、お気ばりやす!」


新選組が、京都から敗走する際、男装で現れて、路傍から放ったひとこと。

この子、大好きだった。沖田のそばにいてくれて、ありがとう。ひでちゃん。見送りにまで、来てくれて、声をかけてくれて…

本当にありがとう。ひでちゃん。

松平容保(筒井道隆)

「しゅつじんぢゃ。」棒読み

蛤御門の変に際してひとこと。

「世の宝ぢゃ。」棒読み

壬生浪士組が開催した相撲を、お忍びで見に行った際に買った、力士手形入りうちわを見ながら、昔を懐かしんでひとこと。

「やりおったな。」棒読み

その手形が、一番人気の黒髪関のものではなく、島田の手形by土方捏造品だと知ってひとこと。

筒井道隆ってこんな棒読みだったか?「王様のレストラン」の時は、もっと、普通だった気が。

では、かたもり公の棒読みは、わざとか?わざとだったら、筒井、あんたの棒読みは、
げいじゅつぢゃ。

なにせ俺、かたもり公のお蔭で、某アニメキャラの、ファン男性の気持ちが、ちょもっとだけど、理解出来るようになったんよ。

かたもり公は、まさに、男性版シー○・○パーナだなぁってね。

まー、かと言って、かたもり様萌え〜、とか、かたもり様親衛隊でぇーす、とか、そーゆー気持ちには、露ほどにもならんのだがな。俺ァ、毎回、かたもり公が出るたんびに、腹かかえて笑ってたクチっす。

さて、この項最後に、俺の、今年度末、世界ランキングをば。


順位 名前 理由
第1位 椎名桔平 やっぱ桔平ちゃんは不動なのよね〜
第2位 根津甚八 「黄金の日日」を思い返したので、上位に返り咲き
第3位 堺 雅人 山南さんの衝撃波は、ついに3位進出を果たした
第4位 野村蔓斎 「花の乱」細川勝元役を思い出したので
第5位 オダギリジョー 顔と立ち居振舞いだけならもっと上位のはず

かえすがえすも、オダギリの発声だけが、惜しいと思う、オットコマエ・グランプリのコォナァでした。

04/12/26

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