聖戦士ダンバインのなぞ(1)

〜ことば・あたま編〜

問い1:第1話でマーベルは、初対面のショウに、なぜ、「ダーナ・オシーのマーベル・フローズンだ」などという、わかりにくい自己紹介をしたのか?
答え:バカだから。

バイストン・ウェルに来たばっかりのショウが、しかも初戦闘中に、オーラバトラーのコックピット越しに、いきなりそんなこと言われたって、何のことだかさっぱりわからない。

いきなり「ダーナ・オシーの」って言われてもなァ。ダーナ・オシーとは、その時マーベルが乗っていたオーラバトラーの名称だが、ショウはこの時点では知らないし、視聴者も知らない。

常識で考えたら、

「わたしは、マーベル・フローズン。あなたと同じ地上人よ!」

とか、

「わたしも地上人だけど、ドレイク軍に対抗しているの、お願い、わけを聞いてちょうだい!」

とか言えば、ショウにもわかりやすいと思われるのに。

なんで「ダーナ・オシーの」なんだ?普通、言うか?

例えば、自動車で正面衝突しておいて、相手に向かって、

「道交法も知らずに、くるまに乗るブワカなおとこぉ!」

と、かました上、お前どこのもんじゃ、と尋ねられた際に、

「カローラ・XE・サルーン・リミテッドのマーベル・フローズンだ」

などと言ったら、頭おかしいと思われるぞ普通。車種名乗ってどうする。

ショウに「わからないな!ここには来たばかりなんだ!」と言われて当たり前だ。そのショウに「わからずや!」と叫ぶマーベルは、かなりのバカだ。あんたの言うことの方が、よっぽどわからんわ。

問い2:トッドがショウに勝てなかったのはなぜか?
答え:ショウが主人公だから。

ショウは、18歳の日本人男子。高卒後だったのだろうか。

だとすると、フリーターという言葉もなかった本放送当時、就職も進学もせずに、パパに買ってもらったバイクで首都高を爆走し、ガラの悪い仲間がいたり、その仲間は有料の記者会見したり、となりのヨシ坊に向かって「となりのヨシ坊!」と呼んだり、ウサギの目が赤いのは、ニンジン食べてるからだと思っていたりという様子からすると、かなりのバカ息子である。

乗り物の操縦は、大型2輪免許だけか。モトクロスとはおそらくバイク乗りの中では難易度の高い技術であろうが、まだ練習中・見習中だったらしく、その道のプロではない。

戦闘能力として備えていたのは、空手ぐらい。何段だったのかわからないし、そもそも有段者だったのかどうかも、さだかでない。ショウが空手使いだと言われるのは、トカマクの「あいつのカラテの腕はゆうべ見たろう」という台詞だけだ。外人は、日本人が暴れたらみんな、カラーテ、クロオービだと思っただけなんじゃないのか。

その「ゆうべ」、ショウは、バーンのグー1発で沈む程度の腕前でしかないことを露呈している。

それに対して、トッドは23歳で、アメリカ空軍のパイロット候補生。本人は自分のことを「東部の落ちこぼれ」と謙遜 しているが、ホントの落ちこぼれだったら、パイロット候補生にはなれない。軍隊で、様々な戦闘訓練をみっちり習っていただろうし、元々パイロットである分、オーラバトラーの操縦技術にも、慣れるのは早かっただろう。

普通に考えたら、ショウよりトッドの方が強そうだ。

にも関わらず、ずーっとトッドは、ショウに負けっぱなし。ビアレス壊しまくり。ビアレス、アメ車あつかい。

オーラバトラーは、乗り手のオーラ力の大小によって、その威力が比例するから、ショウの方がオーラ力が強かったから、というのが正しい答えだろう。

しかし、ではなぜ、ショウのオーラ力が強いのかというと、それはもう、ショウが主人公だから、としかいいようがない。

問い3:ドレイク陣営の人々は、ゼラーナに対して、なぜ、オーラマシンによる正面攻撃しか考えないのだろう?ショウのオーラ力が強いせいで、試作品だったダンバインに負けるというなら、ショウ本人を暗殺すればいいじゃないか。
答え:みんなバカなの。

第12話で、ガラリアさんとトッドは、タータラ城の機械の館の、屋根裏まで行っておきながら、敵が戦闘準備を整えているのを見て、

「まずいな…」と、ふたりでささやき合うだけで、手ぶらで帰り、ドレイクに報告し、オーラバトラー出してください、なんて言っている。

…どうして、そこまで苦労して忍び込んで、見るだけで帰っちゃうのだ?この、バカップル!

眼下にある、タータラのマシンを爆破するとか、機械の館に放火するとかすればいいじゃん。

そうすると、大騒ぎになって、単身忍び込んだ自分たちが捕まる危険性があるというなら、ショウたちの寝室の天井裏に忍び込んで、糸たらして、トリカブトの煮汁でも飲ませたらいいじゃん。

第12話の、この機会だけにこだわらずとも、とにかく、ショウとマーベルとニーさえ消せば、ゼラーナもダンバインも、ただのボロ船とガラクタになるのに、なぜいつもいつも、オーラマシンによる正面攻撃しかやらないのか。

即効性のある毒だと、毒もったことがバレて具合が悪いなら、ゼラーナの給食にエヒノコックスでも混ぜればいいじゃん。ジワジワ死ぬよ。

ガラリアさんが、権謀術数を好まず、正々堂々と闘いたい主義だ、というなら、そもそも忍び込むなよ。それもトッドとふたりきりで。なんですか、おデートですか?

バーンがニグ・ロウにでも命じてもいいし、コモンのスパイを雇って、ゼラーナクルーに紛れ込ませ、とにかく給食に毒入れれば、話し終わるじゃん。

暗殺がいかんならば、オーラバトラー戦にこだわらずに、白兵戦すればいいじゃん。ショウの空手なんか、バーンにはかなわないことは、第1話で実証済みだし、ゼラーナが休憩してる近くまでひそんで行って、バーンとガラリアさんと、あと、剣術や白兵戦に長けた猛者数人ででも行けば、ゼラーナクルーなんか、皆殺しできるんじゃないかなぁ。

ゼラーナはゲリラであって、ドレイクは大国相手の交戦に忙しいというなら、もう、とにかく、ドレイク陣営はあれだけ大勢いるんだから、

誰か思いつけよ!給食にエヒノコックスだってば!

ゼラーナ陣営の方は、何度もラース・ワウに忍び込んで、リムルやシルキーの救出にはげんでいる。こっちの方が、発想としては正しいんであって、ドレイク陣営はバカばっかりか。

問い4:バイストン・ウェルでは、異なる言語を喋っても通じる設定で、日本人のショウがマーベルと会話しているのはいいが、地上に出てからも、そのまま喋っているのはなぜ?
答え:マンガエイガだから。

第4話でのショウとマーベルの会話で、ショウが
「日本語上手いんだな。トッドも、トカマクもそうだったけど」
と言うと、マーベルが、
「わたしは英語を喋っているのよ。わたしは禅という日本語ぐらいしか知らないわ」
と答え、

バイストン・ウェルでは、地上人が、それぞれの母国語を喋り、耳にするのも母国語であることがわかった。

だから、トッドは、ガラリアさんと、ずーっと英語で会話しているわけだ。トッドの耳には、ガラリアさんのかわいい声が、全部英訳されて聞こえているのかと思うと、なんだかワクワクする。

同様に、フェイ・チェンカは中国語で、トカマクはロシア語で、喋って聞いているわけだ。

しかし、第32話で、いきなりみんな地上に出てからも、相変わらず、ショウは「英語」を喋っているはずのマーベルと「日本語」で会話し、それどころか、世界中どこへ行っても、各国の人々と、「日本語」で会話している。

これは、いったい、どういうわけだ?

アイルランド人のジェリルが、ギリシア軍人と英語で話すのは、いい。ヨーロッパの標準以上の人は、たいがい英語ができるものな。(ジェリルは全然、標準以上ではないので、ギリシア語は喋れないはずだから、第37話での両者の会話は英語であろう。)

しかし、ショウは、日本人の高卒ドラ息子で、外国語なんて一切出来ないはず。

それなのに、第33話で、ショウが初めて「地上の外国人」、ハワイのマーベルの友人バルベラと会った際に、

「不思議だ…俺はバルベラの英語が日本語のようによくわかる」

などとぬかした。なにそれ。キミは一体、何語を話しておるのだ?

ショウが、難解なことで有名な、ノルウェー語まで脳内翻訳しているのかと思うと、なんだかイライラする。

この手の問題は、漫画やアニメ、映画の世界では、古今東西を問わず、いっぱいある。

「宇宙戦艦ヤマト」では、初対面のガミラス星人のデスラー総統が、「会いたかったよヤマトの諸君」と、極めて流暢な日本語を喋ってくれるし、

アメリカ製SF映画「スタートレック」(初代)では、地球人類未踏の、未開の星へ行っても、みんな英語を喋ってくれる。

この問題について、「パタリロ!」の作中で、主人公パタリロが、「僕はいったい何語を喋っているのだろう。世界中どこへ行っても言葉が通じるからな」
と、見事に揶揄していた。

「聖戦士ダンバイン」では、前述の第4話を初めて見た時、この問題を上手くクリアーしている設定だと思ったのに、第32話以降では、必殺の「マンガだからいいのだ」手法で、おちゃらけにしてしまっているのだ。

そりゃあ、急に、ショウとマーベルたちが、会話できなくなってしまったら、番組上、困るだろうけど、

ショウの

「不思議だ・・・」

のひとことで黙殺されちゃうとは。それこそ不思議だ。

問い5:ショウ・ザマの漢字は、「座間祥」説が有力だが、
中国人のフェイ・チェンカの漢字表記は?
答え:わかんねえよ、中国語なんて。

だいたい、フェイとチェンカは、どっちが苗字で、どっちが名前なのか?

日本人は、西洋人に名乗る際に、なぜだかおもねって、名前・苗字の順で言うが、オリンピック中継等を見ると、韓国、北朝鮮、中国、台湾の人は、苗字・名前の順で、名乗っている。

では、フェイが苗字で、チェンカが名前なのだろうか。いや、作中で、フェイは「フェイ!」と呼ばれていても、苗字を呼び捨てすんな〜日本人にそんなこと言わせるかよ〜とは言わないから、フェイの方が、ファースト・ネームなのだろうか?

だとすると、漢字表記すると、「ちぇんか ふぇい」さん、で考えなければならないのだろうか。しかし、中国語はよく知らないが、中国の苗字は、漢字一文字が、一般的ではないか?ちぇんか は漢字二文字、ふぇい は漢字一文字のような気がするが。

とにかく、中国語がわからないので、この疑問は片付かない。

座間君の方は、なぜ 祥 なのかというと、筆者の知る限りでは、本放送当時の同人誌界で、この説が有力だったからである。

祥のママは、座間千代 か 座間千世 だろうか。

祥のパパは、座間…シュンカは、漢字はなんだろう。春夏秋冬の しゅんか だろうか。これもわからない。

わかるわからないは、さておいても、

「しゅんか」

という日本人男性名は、非常に珍しい。というか、普通、ないので、「座間しゅんか」は、経営コンサルタントであるパパの、ペンネームなのかもしれないな。

ここで朗報アル。フェイ・チェンカの、どっちが苗字で、どっちが名前なのか問題に、一定の解決をみたアル。さらに、漢字表記も決めたアルのことね。ここをクリックするヨロシ。

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